小学校受験の面接対策で、「実際の面接がどんな雰囲気なのか分からない」「家庭でどう練習すればいいの?」と悩んでいませんか?今は無料・有料問わず、質の高い面接動画が数多く公開されており、自宅にいながら本番さながらの練習が可能です。この記事では、YouTubeや幼児教室の動画教材、さらに具体的な練習法まで徹底解説します。動画を見るだけでなく、どう活用して合格に近づくかが分かります。
小学校受験の面接動画はどこで見れる?無料・有料の情報源5選

小学校受験の面接対策に役立つ動画は、無料のYouTubeから有料の専門教材まで多岐にわたります。
まず知っておきたいのは、動画の入手先によって内容の質や具体性が大きく異なるという点です。
無料動画は手軽に視聴できる一方、有料教材は学校別の対策や添削サービスが付くなど、より実践的な内容になっています。
以下では、それぞれの特徴と活用法を詳しく解説します。
【YouTube】無料で見られるおすすめチャンネル5選
YouTubeには、小学校受験の面接対策に特化したチャンネルが多数存在します。
無料で質の高い情報が得られるため、まずはここから始めるのがおすすめです。
特に注目すべきチャンネルとして、以下の5つを紹介します。
- 西荻フレンドリースクール:親子面接の実演動画が豊富で、保護者向けの質問対策も充実
- やる気スイッチグループ:考査別完全攻略ガイドの面接編を一部公開しており、入退室のマナーから回答例まで網羅
- KOKIA受験チャンネル:面接マナーの解説動画が非常に分かりやすく、立ち位置や親子の動き方を図解付きで説明
- 小学校受験専門チャンネル:志望理由の組み立て方や想定外の質問への対応法を具体的に紹介
- 幼児教室の公式チャンネル:伸芽会やジャックなど大手教室が運営し、過去の合格者インタビューも視聴可能
例えば、やる気スイッチグループの面接編無料お試し動画では、入室から退室までの一連の流れを実演しており、初めて面接対策を始める家庭に最適です。
また、KOKIAチャンネルの面接マナー解説動画では、親子の立ち位置や所作のチェックポイントが詳しく解説されています。

これらのチャンネルは、定期的に新しい動画がアップされるため、チャンネル登録しておくと最新情報を逃しません。
【幼児教室】伸芽会・ジャック・理英会などの公開動画・教材
大手幼児教室が提供する面接動画は、長年の指導実績に基づいた信頼性の高い内容が特徴です。
伸芽会やジャック、理英会などは、会員向けに限定公開している動画教材のほか、一部を無料で公開しているケースもあります。
例えば、伸芽会の公式サイトでは、面接時の入退室マナーや保護者面接のポイントを解説した動画を視聴できます。
ジャックでは、学校別の面接対策動画を会員向けに提供しており、志望校の傾向に合わせた具体的なアドバイスが得られます。
理英会も、YouTubeチャンネルで面接の基本姿勢や回答例を公開しており、初心者でも理解しやすい構成になっています。
これらの教室が提供する動画の最大のメリットは、実際の合格者データに基づいている点です。
過去の合格者がどのような回答をしたのか、どんな所作が評価されたのかといった具体例が豊富に含まれています。
また、教室によっては動画視聴後に質問できるサポート体制を整えているところもあり、疑問点をすぐに解消できます。
【書籍・DVD】手元に残せる面接対策動画教材
書籍やDVDの動画教材は、繰り返し視聴できる点が最大の魅力です。
インターネット環境がなくても視聴でき、家族全員で何度も確認しながら練習できます。
代表的な教材として、日経映像が制作した「親子で見る面接シミュレーション 小学校受験版」があります。
この教材は、教育ライターの高橋公英氏が監修しており、面接の全体像を体系的に学べる内容になっています。
親子で見る面接シミュレーション紹介動画では、DVDの一部を視聴できます。

また、MOTHER CRAMが販売する面接トレーニング動画は、限定公開のYouTubeで視聴できる形式で、保護者面接の実践練習に特化しています。
これらの教材は、一度購入すれば追加費用なしで何度でも利用できるため、コストパフォーマンスに優れています。
【オンライン講座】有料だからこそ得られる添削・個別指導
有料のオンライン講座は、プロの講師による添削や個別指導が受けられる点が最大の特徴です。
単に動画を視聴するだけでなく、自分の面接練習を録画して提出すると、具体的な改善点をフィードバックしてもらえます。
例えば、やる気スイッチグループの小学校受験動画 面接編では、全7章のセット講座や章ごとの購入が可能で、自分のペースで学習できます。
また、オンライン講座の多くは学校別の対策講座を提供しており、志望校の傾向に合わせた練習ができます。
さらに、Zoomなどを使ったライブ形式の模擬面接も実施している講座があり、本番さながらの緊張感を体験できます。
料金相場は、単発の動画教材で3,000円〜5,000円程度、添削付きコースで2万円〜5万円程度が一般的です。
無料動画だけでは不安な場合や、より確実に対策したい場合には、こうした有料講座の活用も検討する価値があります。
【SNS】Instagram・TikTokの活用法と注意点
InstagramやTikTokでも、小学校受験の面接に関する情報が発信されています。
特にInstagramでは、現役の幼児教室講師や教育系インフルエンサーが、面接のワンポイントアドバイスや短い実演動画を投稿しています。
TikTokでは、15秒〜3分程度の短尺動画で、入室の仕方や挨拶の基本などが分かりやすくまとめられています。
ただし、SNSの情報には注意すべき点もあります。
- 投稿者の専門性や実績が不明確な場合がある
- 学校によって面接形式が異なるため、一般論だけでは不十分
- 最新情報と古い情報が混在している
- コメント欄の情報は必ずしも正確ではない
SNSを活用する際は、複数の情報源と照らし合わせることが重要です。
また、ハッシュタグ「#小学校受験面接」「#お受験面接」などで検索すると、多くの投稿が見つかります。
SNSは情報収集の補助的なツールとして活用し、メインの対策は信頼性の高い動画教材や幼児教室の指導に基づいて進めるのが賢明です。
動画を見る前に知っておきたい面接の基礎知識

面接動画を効果的に活用するには、面接の基本構造を理解しておくことが不可欠です。
何の予備知識もなく動画を見ると、どこに注目すべきか分からず、せっかくの情報を見逃してしまいます。
以下では、動画視聴前に押さえておくべき面接の基礎知識を解説します。
面接の3形式(親子面接・保護者面接・子ども面接)を30秒で理解
小学校受験の面接は、大きく分けて3つの形式があります。
1. 親子面接:親子が一緒に面接室に入り、それぞれに質問される形式。最も一般的で、多くの私立小学校がこの形式を採用しています。
2. 保護者面接:保護者のみが面接を受ける形式。志望理由や教育方針を詳しく聞かれ、家庭の考え方が重視されます。
3. 子ども面接:子どもだけが面接を受ける形式。日常生活や好きなことについて自分の言葉で話す力が問われます。
学校によっては、これらを組み合わせて実施するケースもあります。
例えば、慶應義塾横浜初等部では面接は実施されず、願書が重要な判断材料となります。青山学院初等部・学習院初等科・立教小学校・成蹊小学校などでは、保護者(両親)のみの面接が実施され、お子さん自身は個別テストや集団テストで評価されます。なお学習院初等科では、お子さんの考査と保護者面接が考査日に同時並行で実施されます。
志望校がどの形式を採用しているかは、学校説明会や過去の受験者の体験談で確認できます。
動画を選ぶ際は、志望校の面接形式に合った動画を優先的に視聴すると効率的です。
動画視聴で必ずチェックすべき5つの観察ポイント
面接動画を見る際は、漠然と眺めるのではなく、具体的な観察ポイントを意識することが大切です。
以下の5つのポイントに注目すると、動画から得られる情報量が格段に増えます。
1. 入退室の所作:ドアのノックの回数、開け方、閉め方、お辞儀のタイミングと角度。特に親子の動きの順序や立ち位置に注目。
2. 姿勢と視線:座っているときの背筋の伸び具合、手の位置、面接官への視線の向け方。子どもが緊張で視線を逸らしていないかもチェック。
3. 話し方とトーン:声の大きさ、話すスピード、語尾の処理。特に子どもの回答が聞き取りやすいか、保護者の話し方が丁寧かを確認。
4. 回答の構成:結論を先に述べているか、具体例があるか、回答時間が適切か(目安は1問30秒〜1分)。
5. 親子の連携:親子面接の場合、親が子どもの回答を補足するタイミングや、子どもが困ったときの親のフォローの仕方。
これらのポイントを意識して動画を見ると、自分たちの練習で改善すべき点が明確になります。
例えば、「うちの子は視線が下を向きがち」「保護者の回答が長すぎる」といった気づきが得られます。
また、良い例と悪い例を比較している動画があれば、違いを具体的に理解できるため、特に参考になります。
面接動画を活用した家庭練習法【5ステップ】

動画を見ただけでは面接対策は完成しません。
動画から学んだことを家庭での練習に落とし込むプロセスが、合格への近道です。
以下では、動画視聴後の効果的な練習法を5つのステップで解説します。
ステップ1:まず3本の動画を「観察モード」で視聴する
最初のステップは、練習を始める前に複数の動画をじっくり観察することです。
1本だけでは偏った情報になる可能性があるため、最低3本は視聴することをおすすめします。
このとき、「観察モード」で視聴するのがポイントです。
観察モードとは、すぐに真似しようとせず、以下の点を冷静に分析する姿勢を指します。
- どの動画でも共通して強調されているポイントは何か
- 動画によって異なる部分は何か(学校による違いの可能性)
- 自分の家庭で取り入れやすい要素はどれか
- 現時点で自分たちに足りない要素は何か
例えば、面接対策完全版の動画では、親子面接を乗り切るための4つのポイントが解説されています。
こうした動画を3本視聴すると、面接の全体像と重要ポイントが自然と頭に入ります。
また、動画視聴時はメモを取りながら見ると、後で振り返りやすくなります。
ステップ2:親子で動画を見ながら「気づき」を共有する
次のステップは、親子で一緒に動画を見て、気づいたことを話し合う時間を持つことです。
この対話のプロセスが、子どもの理解を深め、面接への意識を高めます。
親子で動画を見る際のポイントは、子どもに質問を投げかけることです。
- 『この子は何を話していたかな?』
- 『お辞儀の仕方、どんな風だった?』
- 『この家族のどこが良いと思う?』
こうした質問を通じて、子ども自身が観察力を養い、良い面接のイメージを持てるようになります。
また、親が一方的に「こうしなさい」と指示するのではなく、子どもの意見を尊重することが大切です。
例えば、「この子の話し方、どう思う?」と聞いたとき、子どもが「ちょっと早いかも」と答えたら、「そうだね、ゆっくり話すと聞きやすいよね」と共感します。
このプロセスを経ることで、子どもは自分で考えて行動する力を身につけます。
ステップ3:入退室・挨拶だけを10回繰り返し練習する
動画で全体像をつかんだら、基本動作だけを集中的に練習します。
面接では、入退室と挨拶が第一印象を決める重要な要素です。
ここで手を抜くと、どんなに良い回答をしても印象が悪くなる可能性があります。
練習の手順は以下の通りです。
- ドアを3回ノックする
- 「どうぞ」の声を待ってドアを開ける
- 「失礼します」と言ってお辞儀をする
- 椅子の横に立ち、「どうぞお座りください」と言われてから座る
- 面接終了後、椅子から立ち上がり「ありがとうございました」とお辞儀
- ドアの前で振り返り、もう一度お辞儀をしてから退出
この一連の流れを、最低10回は繰り返し練習してください。
10回練習すると、体が自然に動くようになり、本番で緊張しても基本動作を忘れにくくなります。
練習の際は、家のドアを面接室のドアに見立てて、実際の動線を意識します。
また、親子面接の場合は、親と子の動く順序も重要です。
一般的には、子どもが先に入室し、親が後に続きますが、学校によって指示が異なる場合もあるため、志望校の情報を確認しましょう。
ステップ4:想定質問への回答を動画撮影してセルフチェック
基本動作が身についたら、次は想定質問への回答練習に進みます。
このステップで重要なのは、自分たちの練習を動画撮影することです。
スマートフォンやタブレットで十分なので、実際の面接を想定して撮影してみましょう。
撮影した動画を見ると、自分では気づかなかった癖や改善点が見えてきます。
- 声が小さすぎないか
- 早口になっていないか
- 視線が泳いでいないか
- 回答が長すぎたり短すぎたりしないか
- 親が子どもの回答に被せていないか
特に、回答の長さは重要です。
一般的に、1つの質問に対する回答は30秒〜1分程度が適切とされています。
動画を見返すことで、回答時間を客観的に把握できます。
また、自宅での面接練習のコツを解説した動画でも、『生活の中で対話を増やす』ことの重要性が指摘されています。
日常の会話から面接を意識することで、本番でも自然な受け答えができるようになります。
ステップ5:改善点を1つに絞って次の練習に活かす
動画をセルフチェックすると、複数の改善点が見つかるはずです。
しかし、一度に全てを直そうとすると失敗します。
効率的に上達するためには、改善点を1つに絞って次の練習に活かすことが重要です。
例えば、今回の練習で「視線が下を向きがち」という課題が見つかったなら、次回の練習では「面接官(役)の目を見て話す」ことだけに集中します。
この1点が改善されたら、次は「話すスピード」や「回答の構成」など、別の課題に取り組みます。
このように1つずつクリアしていく方式を取ると、着実に上達していきます。
また、改善できた点は親子で喜び合い、子どものモチベーションを維持することも大切です。
「今日は目を見て話せたね!」「前より声が大きくなったよ!」といったポジティブなフィードバックが、子どもの自信につながります。
親向け・子ども向け面接練習メニュー各3選

親子面接では、親と子それぞれに求められる能力が異なります。
親は志望理由や教育方針を論理的に説明する力、子どもは自分の気持ちを素直に表現する力が問われます。
以下では、親向けと子ども向けに分けて、効果的な練習メニューを紹介します。
【親向け】志望理由を90秒で簡潔に伝える練習
保護者面接で最も重要な質問は、「なぜ本校を志望されましたか?」です。
この質問に対して、90秒以内で簡潔に答える練習をしましょう。
志望理由を話す際の構成は、以下の3段階が効果的です。
- 結論:「貴校の〇〇という教育方針に共感したため」と最初に述べる
- 具体例:学校説明会や体験授業でのエピソードを1つ挙げる
- 展望:「子どもがここで〇〇を学び、△△に成長してほしい」と締めくくる
例:「貴校の『自ら考え、行動する力』を育てる教育方針に深く共感しました。学校説明会で拝見した探究学習の授業では、子どもたちが自分の疑問を追求し、生き生きと発表する姿に感銘を受けました。息子も貴校で学ぶことで、自分で考える力を身につけ、将来社会に貢献できる人に成長してほしいと願っております。」
この構成を意識すると、90秒という時間内に説得力のある志望理由を伝えられます。
練習の際は、スマートフォンのタイマーで時間を測り、何度も繰り返してください。
【親向け】想定外の質問に落ち着いて対応する練習
面接では、想定外の質問が飛んでくることもあります。
例えば、「最近お子さんを叱ったのはどんなときですか?」「お子さんの長所を動物に例えると?」といった質問です。
こうした質問に対して、慌てずに落ち着いて対応する練習をしておくと安心です。
対応のコツは、「少し考える時間を取る」ことです。
黙り込んでしまうのではなく、「そうですね…」と一呼吸おいてから話し始めると、落ち着いた印象を与えます。
また、完璧な答えを求めないことも重要です。
面接官は、回答の内容よりも親の考え方や価値観、子どもへの向き合い方を見ています。
例えば、「最近お子さんを叱ったのは?」という質問には、「昨日、片付けをせずに遊び始めたので叱りました。ただ、叱った後は必ず理由を説明し、本人が納得できるよう心がけています」といった具体的で誠実な回答が好印象です。
家庭での練習では、パートナーに意地悪な質問を考えてもらうと効果的です。
【親向け】子どもの回答を自然に補足するシミュレーション
親子面接では、子どもが答えに詰まったときや、回答が不十分なときに、親が自然に補足する技術が求められます。
ただし、子どもの回答に被せてしまうのは絶対に避けるべきです。
子どもが話している途中で親が割り込むと、面接官に「親が過干渉」という印象を与えてしまいます。
補足のベストタイミングは、子どもが完全に回答を終えた後です。
子どもの回答が終わったら、一呼吸おいてから「少し補足させていただいてもよろしいでしょうか」と断りを入れます。
例:子ども「僕は動物が好きです。犬が好きです。」 → 親「息子は動物が好きで、毎週末、近所の公園で犬を観察しています。将来は獣医になりたいと話しております。」
このように、子どもの回答を否定せず、具体例を加えて膨らませるのが理想的です。
家庭での練習では、子どもにわざと短い回答をさせて、親が補足する練習を繰り返すと良いでしょう。
【子ども向け】「好きなもの」を3文で話す練習
子ども面接では、「好きなものは何ですか?」という質問がよく出ます。
この質問に対して、3文で話す練習をしておくと、本番で慌てずに答えられます。
3文の構成は以下の通りです。
- 1文目:好きなものを明確に述べる
- 2文目:なぜ好きなのか理由を1つ挙げる
- 3文目:それに関するエピソードや、今後やりたいことを話す
例:「私は絵を描くことが好きです。色を塗ると楽しい気持ちになるからです。おうちで家族の絵を描いて、みんなに見せたら喜んでくれました。」
この構成を意識すると、一言で終わらず、かといって長くなりすぎないバランスの取れた回答になります。
練習の際は、好きな食べ物、好きな遊び、好きな場所など、いくつかのテーマで3文話す練習を繰り返すと効果的です。
【子ども向け】大人の目を見て話す練習
面接では、面接官の目を見て話すことが重要です。
しかし、普段から大人と視線を合わせる習慣がない子どもにとって、これは意外と難しい課題です。
家庭での練習方法として、以下の3つがおすすめです。
- 親が面接官役:親が椅子に座り、子どもと向かい合って質問する。最初は1問だけ、慣れてきたら5問、10問と増やす。
- 鏡を使った練習:鏡に向かって話す練習をすると、自分の表情や視線を客観的に確認できる。
- 日常会話で意識:食事中や登下校の会話で、「お母さんの目を見て話そうね」と声かけを続ける。
最初は数秒でも良いので、視線を合わせることに慣れることが大切です。
無理に長時間見つめさせると、子どもがプレッシャーを感じてしまうため、徐々に時間を伸ばしていきます。
また、「目を見る」ではなく「おでこを見る」という方法もあります。
面接官の額あたりを見ると、相手からは目を見ているように映り、子ども自身も緊張しにくくなります。
【子ども向け】「わかりません」を正直に言う練習
子ども面接では、分からない質問が出たときに、正直に「わかりません」と言える力も評価されます。
無理に答えようとして黙り込んだり、適当な答えを言ったりするよりも、素直に「わかりません」と言える方が好印象です。
ただし、「わかりません」だけで終わらせるのではなく、その後の言葉も大切です。
例:「わかりません。でも、お母さんに聞いて調べてみたいです。」「わかりません。今度図書館で本を読んでみます。」
このように、「わかりません」+「でも〇〇したい」という形で答えると、学ぶ意欲が伝わります。
家庭での練習では、わざと難しい質問をして、子どもが「わかりません」と言う練習をしておくと、本番で慌てずに対応できます。
また、日常生活でも「知らないことは恥ずかしくない」「わからないときは聞いていいんだよ」と伝えておくと、子どもの心理的なハードルが下がります。
面接練習スケジュール例【本番3ヶ月前からの進め方】

面接対策は、計画的に進めることで効果が最大化します。
本番の3ヶ月前から逆算して、段階的に練習を積み重ねていきましょう。
以下では、具体的なスケジュール例を紹介します。
3〜2ヶ月前:動画視聴と基礎練習で土台を作る
本番の3〜2ヶ月前は、動画視聴と基礎練習に重点を置きます。
この時期の目標は、面接の全体像を理解し、基本的な所作を身につけることです。
週1〜2回のペースで、以下の内容を実施します。
- Week 1-2:3本以上の面接動画を視聴し、親子で気づきを共有
- Week 3-4:入退室と挨拶を10回ずつ練習
- Week 5-6:基本的な質問(名前、好きなもの、幼稚園での様子)への回答練習
- Week 7-8:保護者向け質問(志望理由、教育方針)の回答を文章化して暗記しない程度に確認
この時期は、完璧を目指さないことが重要です。
子どもが面接の雰囲気に慣れることを第一目標とし、楽しみながら練習する工夫をしましょう。
例えば、「面接ごっこ」と呼んで遊び感覚で取り組むと、子どもの抵抗感が減ります。
2〜1ヶ月前:実践練習と撮影チェックで精度を上げる
本番の2〜1ヶ月前は、実践的な練習にシフトします。
この時期の目標は、本番を想定した通し練習を行い、細かい改善点を洗い出すことです。
週2〜3回のペースで、以下の内容を実施します。
- Week 1-2:入室から退室までの通し練習を動画撮影し、セルフチェック
- Week 3-4:想定質問リスト(20問程度)を作成し、ランダムに質問して回答練習
- Week 5-6:祖父母や友人に面接官役を頼み、第三者の視点でフィードバックをもらう
- Week 7-8:模擬面接サービスを活用し、プロの視点で改善点を指摘してもらう
この時期は、緊張感を持って練習することが大切です。
家の中でも、できるだけ本番に近い環境を作ります。
例えば、面接で着る服装で練習する、リビングではなく別室で練習するなどの工夫が有効です。
また、動画撮影したものを親子で一緒に見返す時間を必ず取りましょう。
1ヶ月前〜本番:仕上げと自信をつける最終調整
本番の1ヶ月前からは、仕上げと自信をつけることに集中します。
この時期の目標は、新しいことを詰め込むのではなく、今までの練習を定着させることです。
週3〜4回のペースで、以下の内容を実施します。
- Week 1-2:苦手な部分だけに絞って集中練習(例:視線、声の大きさ)
- Week 3:本番と同じ時間帯に通し練習を行い、体内時計を調整
- Week 4(本番直前):練習量を減らし、軽い確認程度に留める。子どもを褒めて自信を持たせる。
本番直前は、やりすぎないことも重要です。
過度な練習は子どもを疲れさせ、かえって本番でのパフォーマンスを下げてしまいます。
特に前日と当日朝は、リラックスして過ごすことを優先しましょう。
「今まで頑張ってきたから大丈夫」「あなたらしく話せば大丈夫」と声をかけ、子どもの緊張をほぐします。
動画でわかる!よくある失敗パターンと改善ポイント

面接動画を見ると、よくある失敗パターンが見えてきます。
これらの失敗例を事前に知っておくことで、同じミスを避けられます。
以下では、代表的な3つの失敗例と改善ポイントを解説します。
失敗例1:回答が長すぎる・短すぎる
回答の長さは、面接の印象を大きく左右します。
長すぎる回答は、面接官を退屈させ、「要点をまとめられない」という印象を与えます。
一方、短すぎる回答は、「興味がない」「準備不足」と受け取られる可能性があります。
適切な回答時間は、1問あたり30秒〜1分程度です。
長すぎる回答の例:「志望理由ですが、まず貴校の歴史は〇〇年で、創立者は△△で、そして教育方針は…(延々と続く)」
改善後:「貴校の『自ら考え、行動する力』を育てる教育方針に共感しました。学校説明会で拝見した探究学習の授業に感銘を受け、息子もここで学ばせたいと強く思いました。」
短すぎる回答の例:子ども「好きなものは絵です。」(以上)
改善後:「絵を描くことが好きです。色を塗ると楽しい気持ちになるからです。おうちで家族の絵を描いて、みんなに見せたら喜んでくれました。」
練習の際は、スマートフォンのタイマーで時間を測る習慣をつけましょう。
失敗例2:親が子どもの回答に被せてしまう
親子面接で最も多い失敗が、親が子どもの回答に被せてしまうパターンです。
子どもが答えている途中で「あのね、それはね…」と親が割り込むと、面接官に「過干渉な親」という印象を与えてしまいます。
失敗例:面接官「好きな遊びは何ですか?」 子ども「ブロックで…」 親(すぐに)「レゴブロックで恐竜を作るのが好きなんです」
改善後:面接官「好きな遊びは何ですか?」 子ども「ブロックで恐竜を作るのが好きです。」(子どもの回答が完全に終わってから) 親「息子は恐竜が大好きで、毎日図鑑を見ながらブロックで再現しています。」
改善のポイントは、子どもの回答が完全に終わるまで待つことです。
たとえ子どもが言葉に詰まっても、数秒間は我慢して待つ姿勢が大切です。
また、補足する場合は「少し補足させていただいてもよろしいでしょうか」と断りを入れると、より丁寧な印象になります。
失敗例3:緊張で声が小さくなる・早口になる
面接本番では、緊張のあまり声が小さくなったり、早口になったりするケースが非常に多いです。
特に子どもは、普段は元気に話せても、面接の緊張感で声が出なくなることがあります。
この問題を解決するには、練習段階から「大きな声でゆっくり話す」ことを意識させることが重要です。
具体的な練習方法として、以下が効果的です。
- 声の大きさの基準:「お父さん(お母さん)の耳にしっかり届く声」と伝える
- 早口対策:1文ごとに一呼吸おく練習をする
- リラックス法:面接前に深呼吸を3回する習慣をつける
また、本番当日の朝に、家で声を出す練習を軽くしておくと、声帯がほぐれて話しやすくなります。
「おはようございます」「ありがとうございます」といった挨拶を、いつもより大きな声で何度か練習しましょう。
無料動画だけで不安なときの選択肢

YouTubeなどの無料動画だけでは不安を感じる場合、プロの指導を受ける選択肢も検討する価値があります。
以下では、無料動画では得られない付加価値と、活用すべきタイミングを解説します。
模擬面接サービスを活用するベストタイミング
模擬面接サービスは、本番の1〜2ヶ月前に活用するのが最も効果的です。
この時期であれば、基礎的な練習は済んでおり、プロの指摘を受けて改善する時間的余裕もあります。
模擬面接サービスの最大のメリットは、第三者の客観的な視点が得られることです。
家族だけで練習していると、どうしても甘くなったり、逆に厳しすぎたりしがちです。
プロの面接官役から指摘を受けることで、自分では気づかなかった改善点が見えてきます。
模擬面接サービスは、以下のような機関が提供しています。
- 幼児教室:伸芽会、ジャック、理英会などが会員向けに実施
- オンラインサービス:Zoomを使った個別模擬面接(1回5,000円〜15,000円程度)
- 単発講座:百貨店や地域の文化センターで実施される面接対策講座
料金は1回あたり5,000円〜15,000円程度が相場ですが、1回受けるだけでも大きな気づきが得られます。
幼児教室の面接特訓講座という選択肢
本格的に対策したい場合は、幼児教室の面接特訓講座も選択肢の一つです。
大手幼児教室では、本番の2〜3ヶ月前から面接特訓講座を開講しており、学校別の対策が受けられます。
例えば、伸芽会では「慶應義塾幼稚舎対策」「青山学院初等部対策」といった学校別講座があり、過去の面接傾向を踏まえた指導が受けられます。
面接特訓講座のメリットは、以下の通りです。
- 学校別の傾向対策:志望校の面接形式や頻出質問を熟知した講師が指導
- 他の受験家庭との交流:同じ目標を持つ家庭と情報交換できる
- 最新情報の入手:その年の入試動向や変更点をいち早く知ることができる
料金は、単発講座で1万円〜3万円程度、数回のコースで5万円〜10万円程度が相場です。
無料動画と有料講座を組み合わせて活用するのが、最もコストパフォーマンスの良い対策と言えます。
まとめ:今日から始める3つのアクション

小学校受験の面接対策は、動画を見るだけでなく、家庭での練習が成否を分けます。
この記事で紹介した内容を踏まえて、今日から始められる3つのアクションをまとめます。
- アクション1:まずは3本の面接動画を視聴する – YouTubeで「小学校受験 面接」と検索し、3本以上の動画を親子で視聴しましょう。特に、やる気スイッチグループやKOKIAチャンネルの動画がおすすめです。
- アクション2:入退室と挨拶を10回練習する – 動画で学んだ基本動作を、家のドアを使って10回繰り返し練習してください。体が覚えるまで反復することが重要です。
- アクション3:想定質問リストを作成する – 志望校で聞かれそうな質問を20問リストアップし、親子それぞれの回答を考えておきましょう。回答は暗記するのではなく、キーワードだけメモしておく程度で十分です。
面接対策は、早く始めるほど余裕を持って準備できます。
今日からできることを1つずつ実行し、合格への道を着実に進んでいきましょう。
動画を活用した練習を継続すれば、本番では自信を持って面接に臨めるはずです。


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