小学校受験の願書作成に悩んでいませんか。「志望動機は何を書けばいいの?」「教育方針の記入例が知りたい」そんな不安を抱える保護者の方は少なくありません。願書は家庭の教育観と子どもの個性を学校に伝える最初の機会です。この記事では、志望動機・家庭の教育方針・子どもの長所短所について、学校タイプ別の具体的な記入例を交えながら、合格に近づく願書の書き方を徹底解説します。
願書で学校が見ている3つの評価ポイント

小学校受験の願書は、単なる書類ではありません。
学校側は願書を通じて、家庭の教育観や子どもへの理解度を多角的に評価しています。
願書で合否を左右する要素を理解することで、より説得力のある内容を作成できます。
ここでは、学校が重視する3つの評価ポイントと、願書に記載する主な項目について詳しく解説します。
願書に記載する主な項目一覧
小学校受験の願書には、以下のような項目が一般的に含まれます。
- 志望動機・志望理由:なぜその学校を選んだのか、学校のどこに魅力を感じたのかを記述
- 家庭の教育方針:日常生活でどのような価値観を大切にしているか、子育てで心がけていることを記述
- 子どもの性格・長所・短所:客観的な視点で子どもの特性を記述
- 子どものエピソード:具体的な行動や出来事を通じて子どもの個性を伝える
- 家族構成・本人との関係:続柄や家庭環境に関する基本情報
- 志望校をどのように知ったか:説明会参加、知人の紹介など
学校によって記入項目や文字数制限は異なりますが、上記の項目は多くの私立小学校・国立小学校で共通して求められます。
参考:例文あり【小学校受験】合格に近づく願書|差をつける書き方
学校側が重視する「家庭との相性」「具体性」「一貫性」
願書の評価において、学校は次の3つの要素を特に重視します。
1. 家庭との相性
学校の教育理念や方針と、家庭の教育観がどれだけ一致しているかを確認します。
例えば、伝統を重んじる学校であれば、礼儀やマナーを大切にする家庭の姿勢が評価されます。
単に学校を褒めるだけでなく、『学校の教育方針が家庭の価値観とどう重なるか』を明確に示すことが重要です。
2. 具体性
抽象的な表現ではなく、具体的なエピソードや日常の取り組みが記載されているかを見ています。
『優しい子です』よりも『公園で転んだ友達に駆け寄り、砂を払って励ましていました』という具体的な場面描写の方が、子どもの個性が鮮明に伝わります。
数値や頻度(『週に3回』『毎朝10分間』など)を加えると、さらに説得力が増します。
3. 一貫性
願書に書かれた内容と、面接での発言が矛盾していないかを確認します。
志望動機で『探究心を育てる教育に共感』と書きながら、家庭の教育方針で『礼儀を最重視』と記載すると、一貫性を欠いた印象を与えます。
願書全体を通じて、軸となる教育観を明確にし、各項目で矛盾のない記述を心がけましょう。
【記入例あり】志望動機の書き方と例文3パターン

志望動機は、願書の中で最も重要な項目の一つです。
学校側は『なぜ数ある小学校の中から本校を選んだのか』を知りたいと考えています。
ここでは、志望動機で伝えるべき要素と、学校タイプ別の具体的な記入例を紹介します。
志望動機で伝えるべき3つの要素
合格に近づく志望動機には、以下の3つの要素が不可欠です。
1. 学校の教育理念への共感
学校のホームページやパンフレット、説明会で得た情報をもとに、どの教育方針に特に魅力を感じたのかを明示します。
『貴校の〇〇という理念に深く共感いたしました』という形で、具体的な理念名を挙げることが大切です。
2. 家庭の教育方針との一致
学校の方針と家庭の価値観がどう結びつくかを説明します。
『私共も日頃から〇〇を大切にしており、貴校の教育と一致していると感じました』のように、家庭での取り組みを具体的に記述しましょう。
3. 子どもの将来像
その学校で学ぶことで、子どもがどのように成長してほしいかを伝えます。
『貴校で学ぶことで、〇〇な人間に育ってほしいと願っております』という形で、具体的な将来像を描きます。
【例文①】伝統校向け|教育理念への共感を軸にした志望動機
伝統ある私立小学校では、長年受け継がれてきた教育理念や校風を重視します。
以下は、伝統校向けの志望動機例文です。
貴校の『自ら考え、自ら学ぶ』という教育理念に深く共感し、志望いたしました。説明会で拝見した児童の皆様の、礼儀正しくも生き生きとした姿に強く惹かれました。私共も家庭では、子ども自身が考える時間を大切にし、疑問を持ったことは一緒に調べる習慣を心がけております。貴校の伝統ある教育環境の中で、自主性と思いやりの心を兼ね備えた人間に成長してほしいと願っております。
ポイント解説
- 学校の具体的な理念名を明記している
- 説明会参加の事実を盛り込み、熱意を示している
- 家庭での具体的な取り組み(『一緒に調べる習慣』)を記述
- 『自主性と思いやり』という将来像が、学校の理念と呼応している
【例文②】カトリック・女子校向け|宗教教育への理解を示す志望動機
宗教教育を行う学校では、その価値観への理解と共感が重要です。
以下は、カトリック系学校向けの例文です。
貴校の『神を敬い、人を愛する』という建学の精神に深く感銘を受け、志望いたしました。学校見学で、児童の皆様が自然に『ありがとう』と伝え合う姿を拝見し、日々の宗教教育が心の豊かさを育んでいると実感いたしました。私共も家庭で、感謝の気持ちを言葉にすることや、困っている方への思いやりを大切にしております。貴校で学ぶことで、他者を尊重し、奉仕の心を持つ人間に成長してほしいと願っております。
ポイント解説
- 建学の精神を正確に引用している
- 学校見学での具体的な場面を記述し、リアリティがある
- 家庭でも『感謝』『思いやり』を実践していることを明示
- 宗教教育の価値を理解していることが伝わる内容
【例文③】国立小学校向け|教育研究への理解を示す志望動機
国立小学校は、教育研究機関としての役割を持つため、その特性への理解が求められます。
貴校の教育研究校としての取り組みに魅力を感じ、志望いたしました。先進的な授業実践や、多様な体験学習を通じて、子どもたちが主体的に学ぶ姿勢を育む環境に深く共感いたしました。私共も、子どもの『なぜ?』『どうして?』という疑問を大切にし、図書館や博物館での学びを積極的に取り入れております。貴校の研究的な教育環境の中で、探究心と柔軟な思考力を持つ人間に成長してほしいと願っております。
ポイント解説
- 『教育研究校』という国立小の特性を理解している
- 『体験学習』『主体的な学び』など、国立校の特徴に言及
- 家庭でも『図書館・博物館』など具体的な学びの場を活用
- 『探究心』という国立小が重視する資質を将来像に設定

志望動機のNG例と改善ポイント
志望動機でよくある失敗例と、その改善方法を紹介します。
NG例①:抽象的で具体性がない
『貴校の素晴らしい教育に魅力を感じました』
→ 改善:『貴校の〇〇という教育理念に共感し、特に△△の取り組みに魅力を感じました』のように、具体的な要素を明記する
NG例②:学校への一方的な期待
『貴校で優秀な人材に育ててください』
→ 改善:『貴校で学ばせていただきながら、家庭でも〇〇を実践し、共に成長を見守りたいと考えております』のように、家庭の主体性を示す
NG例③:他校でも通用するテンプレート表現
『歴史と伝統のある貴校で学ばせたいです』
→ 改善:その学校固有の特色(創立者の理念、独自のカリキュラム、卒業生の活躍など)を具体的に挙げる
【記入例あり】家庭の教育方針の書き方と例文3パターン

家庭の教育方針欄は、日常生活でどのような価値観を大切にしているかを伝える重要な項目です。
学校側は、この欄から家庭の教育環境や親の子育て観を読み取ります。
ここでは、教育方針で学校が確認したいポイントと、テーマ別の記入例を紹介します。
教育方針で学校が確認したいこと
学校は家庭の教育方針から、以下のような点を確認しています。
1. 学校の方針との一致度
家庭の価値観が学校の教育理念と調和しているかを見ています。
例えば、自主性を重んじる学校であれば、子どもの選択を尊重する家庭の姿勢が評価されます。
2. 具体的な実践内容
『優しく育てています』だけでなく、『毎朝の挨拶を習慣化』『週末は家族で読書の時間を設けています』など、具体的な取り組みが記載されているかを確認します。
3. 夫婦の教育観の一致
『私共』『両親ともに』という表現から、夫婦で教育方針を共有していることが伝わると好印象です。
面接でも一貫した回答ができるよう、夫婦で事前に話し合っておきましょう。
【例文①】自主性を重視する家庭の教育方針
子どもの主体性を尊重する教育方針は、多くの私立小学校で評価されます。
私共は、子どもが自ら考え、選択する力を育むことを大切にしております。日常生活では、洋服や遊びの選択を子ども自身に委ね、その理由を尋ねることで思考を促しております。また、失敗を恐れず挑戦できるよう、『やってみよう』という言葉を添えて見守る姿勢を心がけております。こうした経験を通じて、自分で考え、責任を持って行動できる人間に育ってほしいと願っております。
ポイント解説
- 『洋服や遊びの選択』という具体的な場面を提示
- 『理由を尋ねる』という対話的な関わり方を明示
- 『やってみよう』という声かけの実例が具体的
- 自主性を育む意図が明確に伝わる
【例文②】礼儀・マナーを重視する家庭の教育方針
伝統校やマナー教育を重視する学校では、家庭での礼儀指導が評価されます。
私共は、挨拶と感謝の気持ちを大切にする教育を心がけております。毎朝、家族全員で『おはようございます』と挨拶を交わし、食事の際には『いただきます』『ごちそうさまでした』を丁寧に伝える習慣を身につけております。また、外出先でお世話になった方には必ず『ありがとうございます』と伝えるよう促しております。こうした日々の積み重ねが、相手を尊重する心を育むと考えております。
ポイント解説
- 『毎朝』『食事の際』など、習慣化された取り組みを記述
- 具体的な言葉(『いただきます』『ありがとうございます』)を明記
- 家庭全体で実践している様子が伝わる
- マナーの背景にある『相手を尊重する心』という価値観を提示
【例文③】好奇心・探究心を育てる家庭の教育方針
探究型の学習を重視する学校では、子どもの知的好奇心を育む家庭の姿勢が評価されます。
私共は、子どもの『なぜ?』『どうして?』という疑問を大切にし、一緒に答えを探す時間を設けております。週末には図書館や科学館を訪れ、興味を持ったテーマについて調べる習慣をつけております。また、自然観察や料理のお手伝いを通じて、身近な現象に目を向ける機会を意識的に作っております。こうした体験が、物事を深く考える力と、学ぶ喜びを育むと考えております。
ポイント解説
- 『図書館』『科学館』など具体的な場所を明記
- 『週末には』という頻度が示されている
- 『自然観察』『料理のお手伝い』という多様な体験を提示
- 探究心を育む意図と方法が明確
【記入例あり】子どもの長所・短所の書き方と例文

子どもの長所・短所欄は、親が子どもをどれだけ客観的に理解しているかを示す項目です。
学校側は、長所を伸ばし、短所を前向きに捉える姿勢があるかを確認しています。
ここでは、長所・短所を記述する際の鉄則と具体的な例文を紹介します。
長所・短所を書くときの鉄則
長所・短所を書く際には、以下の鉄則を守りましょう。
鉄則①:具体的なエピソードで裏付ける
『明るい性格です』だけでなく、『初めての公園でも自分から友達に声をかけ、すぐに仲良くなります』のように、場面を描写しましょう。
鉄則②:短所は成長の余地として表現する
短所を単なる欠点として書くのではなく、『現在取り組んでいること』『今後の成長が期待できること』として前向きに表現します。
『慎重すぎる面がありますが、じっくり考えてから行動する力につながっています』のように、裏返せば長所になる要素を示しましょう。
鉄則③:長所と短所のバランスを取る
長所ばかりを並べると、客観性に欠ける印象を与えます。
短所も正直に記述することで、親が子どもを冷静に見つめていることが伝わります。
ただし、短所は『改善の見込みがあるもの』を選び、致命的な欠点は避けましょう。
【例文】長所の書き方3パターン
パターン①:社交性を伝える長所
パターン②:集中力を伝える長所
パターン③:思いやりを伝える長所

【例文】短所を前向きに伝える書き方2パターン
パターン①:慎重な性格を成長の余地として表現
パターン②:負けず嫌いな面を向上心として表現
参考:小学校受験の願書のエピソードの書き方と例文【添削のプロが解説】
小学校受験の願書を書く前に準備すべきこと

願書作成は、いきなり清書を始めるのではなく、事前準備が重要です。
学校研究やエピソード収集、推敲を丁寧に行うことで、説得力のある願書が完成します。
ここでは、願書を書く前に必ずやっておくべき3つの準備について解説します。
学校の教育理念・特色を徹底リサーチする
志望動機を具体的に書くためには、学校の教育理念や特色を深く理解する必要があります。
リサーチ方法
- 学校ホームページ:建学の精神、教育目標、カリキュラムの特色を確認
- 学校説明会・公開授業:実際の授業風景や児童の様子を観察
- 学校案内パンフレット:学校が伝えたいメッセージを読み取る
- 卒業生・在校生保護者の声:学校の雰囲気や実際の教育内容を知る
リサーチのポイント
単に情報を集めるだけでなく、『その学校ならではの特色』を見つけることが重要です。
『伝統ある教育』『国際教育』といった一般的な表現ではなく、『創立者の〇〇という理念』『独自の△△プログラム』など、固有名詞を使った具体的な表現を心がけましょう。
また、説明会で印象に残った場面や、児童の具体的な様子を記録しておくと、志望動機に説得力が増します。
子どものエピソードを30個書き出す
願書や面接で使えるエピソードを事前に30個以上書き出しておきましょう。
エピソード収集のコツ
- 日常の場面:食事、遊び、お手伝い、兄弟との関わり
- 外出先での様子:公園、図書館、買い物、旅行
- 成長の瞬間:初めてできたこと、挑戦したこと、失敗から学んだこと
- 他者との関わり:友達、祖父母、近所の方との交流
記録の方法
スマートフォンのメモ機能や育児日記を活用し、その場で記録する習慣をつけましょう。
『いつ・どこで・どんな状況で・何をしたか・どう感じたか』を5W1Hで整理すると、具体的で伝わりやすいエピソードになります。
30個のエピソードがあれば、志望動機・教育方針・長所短所のどの項目にも、最適なものを選んで使うことができます。
参考:小学校受験の願書のエピソードの書き方と例文【添削のプロが解説】
下書きを3回以上推敲してから清書する
願書の下書きは、最低3回は推敲しましょう。
推敲のポイント
1回目の推敲:内容の一貫性を確認
志望動機・教育方針・長所短所の内容に矛盾がないか、全体を通して一貫した軸があるかを確認します。
2回目の推敲:具体性を高める
抽象的な表現を具体的なエピソードや数値に置き換えます。
『よく本を読みます』→『週に5冊、図書館で絵本を借りて親子で読んでいます』のように、より具体的に修正しましょう。
3回目の推敲:文章の洗練
誤字脱字、敬語の使い方、文字数調整を行います。
また、声に出して読んでみて、不自然な箇所がないかを確認しましょう。
第三者にチェックしてもらう
配偶者や信頼できる友人に読んでもらい、客観的な意見をもらうことも有効です。
また、願書添削サービスを利用するのも一つの方法です。
願書記入の基本ルールと手書きマナー

願書は内容だけでなく、記入方法や見た目の丁寧さも評価されます。
基本的なルールとマナーを守ることで、好印象を与える願書が完成します。
ここでは、筆記具の選び方、修正方法、写真の貼り方について解説します。
筆記具の選び方と文字の書き方
推奨される筆記具
- 黒のボールペン(水性または油性):にじみにくく、消えにくいものを選ぶ
- 0.5mm〜0.7mm程度の太さ:細すぎると読みにくく、太すぎると文字が潰れる
- 万年筆:筆圧が安定し、丁寧な印象を与える(使い慣れている場合)
避けるべき筆記具
- 鉛筆・シャープペンシル(消える可能性があるため不可)
- 消せるボールペン(公式書類には不適切)
- カラーペン(黒以外の色は原則不可)
文字の書き方のポイント
- 丁寧に楷書で書く:読みやすさを最優先
- 文字の大きさを揃える:マス目の8割程度を目安に
- 行の高さを揃える:定規を当てながら書く練習をする
- 余白を適度に取る:詰め込みすぎず、読みやすいレイアウトを心がける
清書前に、同じ用紙のコピーで練習しておくと安心です。
書き間違えたときの正しい修正方法
願書の修正方法は学校によって異なるため、募集要項を必ず確認しましょう。
一般的な修正方法
①二重線と訂正印
間違えた箇所に定規で二重線を引き、その上部に訂正印を押します。
正しい文字は、近くの余白またはすぐ上に小さく書きます。
②書き直しが望ましい場合
志望動機や教育方針など、重要な項目で大幅な修正が必要な場合は、新しい用紙に書き直すことをおすすめします。
修正箇所が多いと、雑な印象を与える可能性があります。
使ってはいけない修正方法
- 修正液・修正テープ(公式書類では原則不可)
- 消しゴム(ボールペンは消えない)
- 上から重ね書き(読みにくく、不誠実な印象)
学校によっては『訂正不可、書き直し必須』としている場合もあるため、事前確認が必須です。
願書用写真のサイズと貼り方
写真のサイズと撮影時期
願書に添付する写真は、学校が指定するサイズ(縦4cm×横3cmが一般的)に従います。
撮影時期は『出願前3ヶ月以内』が目安です。
写真撮影のポイント
- 服装:清潔感のある服装(白いシャツやブラウスが無難)
- 表情:自然な笑顔、または真面目な表情
- 背景:無地の背景(白・水色・グレーなど)
- 髪型:顔がはっきり見えるよう、前髪を整える
写真の貼り方
- 写真の裏に、子どもの氏名を記入しておく(剥がれた場合の対策)
- スティックのりを使い、四隅をしっかり貼る
- 斜めにならないよう、定規で確認しながら貼る
- 貼った後、上から軽く押さえて密着させる
写真スタジオで撮影する場合は、『小学校受験用』と伝えると、適切な仕上がりになります。
【提出前】願書の最終確認チェックリスト10項目

願書を提出する前に、以下のチェックリストで最終確認を行いましょう。
- 誤字脱字がないか:特に子どもの名前、住所、電話番号は念入りに確認
- 敬語が正しく使われているか:『御校』『貴校』の使い分け、『いたします』『おります』などの謙譲語
- 文字数制限を守っているか:指定された文字数をオーバーまたは極端に少なくないか
- 志望動機・教育方針・長所短所の内容に一貫性があるか:全体を通して矛盾していないか
- 具体的なエピソードが含まれているか:抽象的な表現だけになっていないか
- 学校固有の特色に言及しているか:他校でも通用するテンプレート表現になっていないか
- 写真が正しく貼られているか:剥がれていないか、斜めになっていないか
- 必要書類が全て揃っているか:願書、健康診断書、住民票など
- 押印が必要な箇所に漏れがないか:保護者印、訂正印など
- コピーを取ったか:面接対策のため、提出前に必ずコピーを保管
このチェックリストを家族で共有し、複数人で確認することをおすすめします。
特に、提出直前は焦りから見落としが発生しやすいため、余裕を持って最終確認を行いましょう。
願書に自信がないときは添削サービスも選択肢

願書の内容に不安がある場合、プロの添削サービスを利用するのも有効な選択肢です。
添削サービスのメリット
- 客観的な視点:第三者の目で内容の一貫性や具体性を確認してもらえる
- 学校別の対策:志望校の特性を踏まえたアドバイスが得られる
- 表現の洗練:より伝わりやすい表現への修正提案
- 安心感:専門家のチェックを受けることで、自信を持って提出できる
添削サービスの選び方
- 小学校受験専門の教室や塾が提供するサービス
- 過去の合格実績が豊富な添削者
- 複数回の添削対応が可能なプラン
- 面接対策も含めた総合的なサポート
ただし、添削サービスはあくまで『ブラッシュアップ』のためのものです。
まずは自分たちで願書の下書きを完成させ、その上でプロの意見を取り入れる流れが理想的です。
丸投げではなく、家庭の想いをしっかり反映させた上で、専門家の知見を活用しましょう。
小学校受験の願書に関するよくある質問

願書作成の過程で、多くの保護者が抱く疑問について、Q&A形式で回答します。
Q. 願書の「続柄」欄には何と書けばいいですか?
A: 続柄欄には、願書を記入している人と子どもとの関係を記載します。父が記入する場合は『父』、母が記入する場合は『母』と書きます。世帯主との続柄ではなく、記入者との関係を記載する点に注意しましょう。また、『保護者』『親権者』といった表現は避け、具体的に『父』『母』と記載するのが一般的です。
Q. 共働き家庭であることは書くべきですか?
A: 共働きであることを隠す必要はありません。ただし、記載する場合は『仕事と子育てを両立しながら、家庭での時間を大切にしております』のように、前向きな表現を心がけましょう。学校によっては、共働き家庭へのサポート体制(学童保育、延長保育など)を整えている場合もあります。家庭の状況を正直に伝えつつ、子どもとの関わりを大切にしている姿勢を示すことが重要です。
Q. 志望動機が他の学校と似てしまうときの対処法は?
A: 志望動機が他校と似てしまう場合は、以下の工夫をしましょう。①学校固有の教育プログラムや施設に言及する(『〇〇教室』『△△カリキュラム』など)、②説明会や学校見学で印象に残った具体的な場面を記述する、③その学校の創立者や歴史的背景に触れる。一般的な『伝統ある教育』ではなく、『創立者の〇〇先生が掲げた△△という理念』のように、固有名詞を使うことで差別化できます。
Q. 願書と面接で内容が矛盾しないようにするコツは?
A: 願書のコピーを必ず取り、面接前に夫婦で内容を再確認しましょう。特に、志望動機・教育方針・子どものエピソードは、面接で深掘りされる可能性が高い項目です。願書に書いた内容をもとに、『なぜそう考えたのか』『具体的にどんな取り組みをしているか』を夫婦で話し合っておくと、面接でも一貫した回答ができます。また、願書に書いていないエピソードも複数用意しておくと、面接で柔軟に対応できます。
Q. 文字数が足りない・オーバーする場合の調整方法は?
A: 文字数が足りない場合は、具体的なエピソードや数値を追加しましょう。『優しい子です』→『公園で転んだ友達に駆け寄り、砂を払って励ましていました』のように、場面を描写すると文字数が増えます。逆に、オーバーする場合は、重複表現や冗長な修飾語を削ります。『とても非常に大変素晴らしい』→『素晴らしい』のように、重複を避けましょう。それでも調整が難しい場合は、優先度の低い情報を削除し、最も伝えたいメッセージに絞ります。
Q. 本人との関係欄には何と書けばいいですか?
A: 『本人との関係』欄は、願書を記入している人と子どもとの関係を記載します。父が記入する場合は『父』、母が記入する場合は『母』と書きます。『続柄』欄と同じ内容になることが多いですが、学校によって欄の名称が異なる場合があるため、募集要項をよく確認しましょう。また、保護者以外(祖父母など)が代筆する場合でも、願書の内容は保護者の意見として記載し、『代筆者:祖母』のように明記します。
参考:例文あり【小学校受験】合格に近づく願書|差をつける書き方
まとめ|願書は家庭の本気度を伝える最初の機会
小学校受験の願書は、家庭の教育観と子どもへの深い理解を学校に伝える重要な書類です。
この記事で紹介した記入例とポイントを参考に、自信を持って願書作成に取り組んでください。
- 学校の教育理念を徹底リサーチし、具体的な固有名詞を盛り込む
- 志望動機は『共感・一致・将来像』の3要素で構成する
- 教育方針は具体的な実践内容を記述し、日常の取り組みを明示する
- 長所・短所は具体的なエピソードで裏付け、短所は成長の余地として表現する
- 30個のエピソードを事前に書き出し、最適なものを選んで使用する
- 下書きを3回以上推敲し、内容・具体性・文章を磨く
- 基本ルールと手書きマナーを守り、丁寧な仕上がりを心がける
- 提出前に最終確認チェックリストで漏れがないか確認する
願書は、学校と家庭の最初の接点です。
時間をかけて丁寧に作成し、家庭の本気度と子どもへの愛情を伝えましょう。
そして、願書に書いた内容を面接でも一貫して伝えられるよう、夫婦で何度も読み返し、準備を整えてください。
合格に向けて、心を込めた願書作成を応援しています。


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